この記事でわかること
- 電気と水道をいつ止めるべきかがわかる
- 先に止めると何が起きるかがわかる
- 止める順番と、残す期間の目安がわかる
- 基本料金がいくらかかるかがわかる
葬儀のあと、公共料金を止めようとして手続きを調べている方へ。
先に、いちばん重要なことを書きます。
電気と水道は、片付けが終わるまで止めないでください。
見落とされやすい点です。手続きの一覧には「公共料金の解約」と並んでいるので、まとめて止めてしまう方がいます。
ところが、止めてしまうと片付けができません。

先に止めると起きること
電気を止めた場合
- 照明がつかない。日中でも押し入れや納戸は真っ暗
- 掃除機が使えない
- エアコンが使えない。夏と冬の作業が厳しくなる
- 電動工具が使えない(家具の解体ができない)
- 冷蔵庫の中身が傷む
- 給湯器が動かない
- 防犯上の問題が出る
水道を止めた場合
- 手が洗えない。汚れた物を扱えない
- 雑巾が使えない
- トイレが使えない
- 庭の水やり、外回りの清掃ができない
- 業者が作業しにくくなる
ガスを止めた場合
影響は小さいところです。給湯に使っている場合は、お湯が出なくなります。
止める順番
| 順番 | 契約 | 時期 |
|---|---|---|
| 1 | 新聞、定期購読、サブスク | すぐ |
| 2 | 携帯電話、インターネット | すぐ |
| 3 | ガス | 片付けの前でも可 |
| 4 | 電気 | 片付けが終わってから |
| 5 | 水道 | 片付けが終わってから |
| 6 | 火災保険 | 家を手放すまで残す |
火災保険は最後です。
空き家のまま持ち続ける場合、保険を切らさないでください。誰も住んでいない家でも、火災や台風の被害は起きます。近隣に損害が及ぶこともあります。
ただし、空き家になると契約の条件が変わることがあります。住宅物件から一般物件に変更され、保険料が上がる場合があります。詳しくは誰も住んでいない空き家は火災保険に入れるかにまとめています。
名義はどうするか
契約者が亡くなっているため、そのままでは支払いが止まる可能性があります。
口座振替の場合、口座が凍結されると引き落とせなくなります。
選択肢
- 名義を相続人に変更して、支払い方法も変える
- 支払い方法だけをコンビニ払いや別口座に変える
- 早めに解約する
電力会社や水道局に電話して、事情を伝えてください。死亡による名義変更は日常的に扱われています。
相続放棄を検討している場合
注意が必要です。
相続財産から支払うと、単純承認とみなされる可能性があります。
- 自分のお金から払う
- 領収書を残しておく
- 判断が済むまで、親の口座には触れない
そして、放棄を検討しているなら片付けそのものを始めないでください。線引きは相続放棄する前に遺品に触っていいかにあります。
基本料金はいくらか
止めずに残した場合の費用です。
| 契約 | 月額の目安 |
|---|---|
| 電気(従量電灯・30アンペア程度) | 800〜1,500円程度 |
| 水道 | 1,000〜2,000円程度 |
| 下水道 | 水道使用量に応じて |
| ガス(都市ガス) | 700〜1,500円程度 |
電気と水道を残しても、月に2,000〜3,000円程度です。
片付けの効率を考えると、この金額を惜しむ理由はありません。暗い中で作業して、途中で止まるほうが高くつきます。
空き家のまま持ち続ける場合
電気は残すことを検討してください。
- 換気扇を回して湿気を逃がす
- 定期的に訪問したときに使う
- 防犯上、タイマーで照明をつける
- 電動シャッターの開閉
水道も残す価値があります。
- 定期的に通水しないと、排水トラップの水が蒸発して下水の臭いが上がる
- 給水管が傷む
- 草木の水やり、外回りの清掃
空き家の管理では、月に一度の通水と換気が基本です。これができないなら、管理サービスを使う方法があります。費用は空き家の管理サービスは月額いくらかにまとめています。

家を売る場合
内覧までは残してください。
- 買主が水回りの状態を確認する
- 照明がないと部屋の印象が悪くなる
- 内覧は日中とは限らない
水が出ない、電気がつかない家は、買主の判断材料が減ります。傷みがあるかどうかも確認できません。
引き渡しの直前に解約するのが一般的です。精算の方法を不動産会社に確認してください。
解約するときの手続き
電気
- 電力会社に電話、またはウェブから
- 契約者名義、住所、お客様番号(検針票にあります)
- 立ち会いは不要なことが多い
- スマートメーターなら遠隔で処理される
水道
- 市区町村の水道局に電話
- 立ち会いが必要な場合がある
- 最終の検針と精算がある
ガス
- ガス会社に電話
- 立ち会いが必要なことが多い
- 屋内のメーターや、閉栓作業のため
いずれも、解約日の数日前までに連絡してください。
【FAQ】実家の電気と水道についてよくある質問
Q. すでに止めてしまいました。
再開できます。電力会社と水道局に連絡してください。数日から1週間程度かかることがあります。
Q. 名義変更に費用はかかりますか。
かかりません。
Q. 業者に片付けを頼む場合も必要ですか。
必要です。照明と水がないと作業効率が落ち、費用が上がることがあります。事前に業者へ状態を伝えてください。
Q. 何ヶ月も先まで残しても大丈夫ですか。
支払いが続けば問題ありません。名義と支払い方法だけ確認しておいてください。
Q. 電気を止めると火災保険に影響しますか。
保険自体には影響しませんが、空き家であることの申告が必要な場合があります。保険会社に確認してください。
まとめ
- 電気と水道は、片付けが終わるまで止めない
- 止めると照明も掃除機も使えず、作業が進まなくなる
- 残しても月に2,000〜3,000円程度。惜しむ金額ではない
- 火災保険は、家を手放すまで切らさない
- 家を売るなら、内覧が済むまで残しておく
まず、止める前に片付けの日程を決めてください。順番はガス、電気、水道、最後が火災保険です。
そして、口座の凍結で支払いが止まらないよう、名義と支払い方法だけは先に確認してください。
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