この記事でわかること
- 墓じまいをお寺に切り出す順番
- 交渉で言ってはいけないこと
- そのまま使える言い方の例
- 話が進まないときの手立て
墓じまいを決めたが、寺に何と言えばいいのか分からない。切り出し方で揉めると聞いた。
先に順番を書きます。
改葬先を契約する前に、相談の形で伝えてください。決めてから報告すると、寺は事後通告として受け取ります。ここで感情がこじれると、埋葬証明の記入まで止まります。
墓じまいをお寺に切り出す順番
用件は「墓のことでご相談したい」で足ります。金額の話は電話でしません
継ぐ人がいない、遠くて通えない。事実をそのまま伝えます
遺骨を粗末にしないことが伝わると、話の温度が変わります
急がせない。「来年のうちに」程度で構いません
こちらから先に切り出さないほうが進みます
菓子折り程度で構いません。相談に伺うという姿勢が伝わります。お布施の表書きは墓じまいのお布施の表書きに書きました。

お寺との交渉で言ってはいけないこと
言い方ひとつで、その後の数か月が変わります。
| 言わないほうがよい | 代わりに |
|---|---|
| 離檀料に法的義務はないはずです | 用意できる金額をお伝えしたいのですが |
| もう改葬先は契約しました | 候補は考えていますが、まずご相談に来ました |
| 費用が高いので墓じまいします | 継ぐ者がおらず、私の代で判断することになりました |
| 他の寺ではこうでした | 当家としてどうするのが良いかご相談させてください |
法律の話を最初に出すと、相手は身構えます。法的な主張は最後の手段として取っておいてください。
墓じまいの交渉でそのまま使える言い方
切り出しの一言が決まらない方が多いところです。
- 最初の電話
「先祖の墓のことでご相談したいことがあり、一度お伺いできればと思っております」
- 会って伝えるとき
「子や孫の代まで管理を続けることが難しく、私の代で区切りをつけたいと考えております」
- 供養の意思を伝える
「粗末にするつもりはなく、永代供養に移すことを考えております」
- 金額を聞くとき
「閉眼供養のお布施と、これまでのお礼として、どのようにお包みすればよろしいでしょうか」
最後の聞き方が大事です。「離檀料はいくらですか」と聞くと金額の交渉が始まりますが、「どのようにお包みすればよいか」と聞くと、相手が常識的な線を示すことがあります。
墓じまいのお寺との交渉が進まないとき
会ってもらえない、金額が折り合わない。この段階になったら形を変えます。
日付を入れ、改葬の意思と希望時期を書いて郵送します
親族の年長者が入ると話が動くことがあります
改葬許可を出すのは市区町村長です。証明が取れない事情を説明します
高額を求められた場合の対応は墓じまいの離檀料でトラブルになったときにまとめました。
檀家をやめずに墓だけ動かす選択もある
寺との関係を切るつもりがないなら、その旨を伝えてください。
墓は返還するが檀家としての付き合いは続ける、という形を認める寺があります。この場合は離檀ではないので、話し合いの中身も変わります。費用の考え方は墓じまいで檀家をやめる費用に書きました。
墓じまいとお寺の交渉でよくある質問
- 電話だけで済ませてもいいですか?
遠方ならやむを得ませんが、一度は伺うほうが話が早く進みます。
- 手紙で先に伝えてもいいですか?
構いません。突然訪ねるより、事前に趣旨を書いた手紙を出すほうが丁寧です。
- 親族も連れて行くべきですか?
名義人が誰かによります。名義人が同行するのが基本です。
- 交渉に業者を代理で行かせられますか?
代行業者が間に入る例はあります。ただし最初から代理を立てると心証が良くありません。
まとめ
- 改葬先を契約する前に、相談の形で切り出す
- 法律の話を最初に出さない。感情がこじれると証明の記入で止まる
- 金額は「どのようにお包みすればよいか」と聞く
- 進まないときは書面での申し入れと、市区町村の窓口への相談
墓じまいをする方は同時に実家じまいを検討することも多いです。お墓の撤去費用をいくらまで出せるかを決めるには、先に、今実家を売るとすればいくらになるのかを知っておくと良いです。売ると決めていなくても、金額を調べるだけなら無料でできます。

