この記事でわかること
- 相見積もりを何社取るのが適切かがわかる
- 各社に投げる質問が、そのまま使える形でわかる
- 現地調査を何社に受けるべきかがわかる
- 断りの入れ方と、断りにくさを避ける方法がわかる
遺品整理を業者に頼むことにしたが、1社だけで決めていいのか迷う。かといって何社も呼ぶのは手間がかかる。
3社が目安です。
2社だと、どちらが妥当なのか判断できません。金額が違ったとき、高いほうが適正なのか安いほうが適正なのか、比べる基準がないからです。
4社以上になると、日程調整と対応の手間が急に増えます。現地調査に立ち会うなら、それだけで何日か使うことになります。
3社あれば、真ん中が見えます。極端に高い、極端に安いという判断ができるようになります。

なぜ1社では決められないのか
同じ部屋を見ても、業者によって見積もりは大きく変わります。倍以上の差がつくこともあります。
理由は5つあります。
- 含まれている作業が違う(家電リサイクル、清掃、分別、供養)
- 荷物量の見立てが違う(押し入れや物置を開けたかどうか)
- 作業人数と時間の想定が違う
- 処分ルートが違う(自社処分か外部委託か)
- 買取を差し引いているかどうか
1社だけだと、提示された金額が高いのか安いのかを判断する材料がありません。
差が出る理由の詳細は遺品整理の見積もりが3社でバラバラ、どれが正しいかにまとめています。
現地調査は何社に受けるか
3社すべてに受けるのが理想ですが、日程が合わないこともあります。
現実的な進め方はこうです。
① まず電話かメールで概算を取る(4〜5社)
間取り、階数、エレベーターの有無、荷物の量、家電の有無を伝えれば、おおよその金額が出ます。ここで極端に高い業者、対応の悪い業者を落とします。
② 残った3社に現地調査を受ける
正確な見積もりは、押し入れや物置の中を見ないと出ません。
③ 同じ日にまとめる
午前1社、午後2社というように1日に集約すると、立ち会いが1日で済みます。遠方から通う場合は特に有効です。
現地調査は無料の業者がほとんどです。有料の場合は事前に告げられます。
各社に投げる質問
同じ質問を全社にすることで、初めて比べられる状態になります。これをそのまま使ってください。
- 家電4品目(エアコン・テレビ・冷蔵庫・洗濯機)のリサイクル料と運搬料は含まれていますか
- 仕分け・分別の作業は含まれていますか
- 作業後の簡易清掃は含まれていますか
- 貴重品が出てきた場合、どのように扱われますか
- 追加請求が発生する条件は何ですか
- 買取できる物があった場合、費用から差し引いてもらえますか
- 一般廃棄物収集運搬業の許可、または許可業者との提携はありますか
- 作業人数と所要時間はどのくらいを想定していますか
- 支払い方法は何に対応していますか
- 見積書は書面でいただけますか
とくに4番と7番は、答え方で業者の質が分かります。
4番に即答できる業者は、貴重品が出る状況に慣れています。「作業を止めてご連絡し、別にまとめてお送りします」と具体的に答えられるかを見てください。
7番は不法投棄を避けるための確認です。家庭から出る廃棄物を運ぶには許可が必要です。ここを答えられない業者は候補から外してください。
見積書で確認すること
「一式」表記が多くないか
「遺品整理一式 ◯◯万円」だけでは、何が含まれているか検証できません。項目ごとに単価と数量が書かれているものを求めてください。
追加費用の条件が書かれているか
「想定より荷物が多い場合は別途協議」という記載があるほうが誠実です。何も書かれていないと、当日の口頭で決まります。
買取額が別記されているか
作業費、買取額、差し引き後の支払額が分かれているのが理想です。
有効期限が書かれているか
繁忙期をまたぐと金額が変わることがあります。
比べるときの順番
金額から見ないでください。順番があります。
① 許可の有無で足切りする
一般廃棄物収集運搬業の許可、または許可業者との提携。ここで1社落ちることがあります。
② 内訳の出ている業者だけ残す
「一式」しか出さない業者は除外します。
③ 条件を揃えて金額を比べる
家電リサイクル料と清掃を含めた総額、そして買取を差し引いた後の支払額で並べます。
④ 同程度なら対応の質で選ぶ
質問への回答が早いか、追加費用の条件を先に説明したか、こちらの事情を聞いたうえで提案しているか。当日のトラブルはここに現れます。
3社に同じ条件を伝えるところまでが準備です。まとめて依頼できると手間が一度で済みます。

断りにくさを避ける方法
相見積もりを取ると、断る作業が発生します。ここを負担に感じて1社で決めてしまう人がいます。
最初に「相見積もりを取っています」と伝える
これだけで、断ったときの気まずさが大きく減ります。業者側も相見積もりは日常なので、隠す必要はありません。
断りはメールで構わない
「今回は他社にお願いすることにしました」の一文で十分です。理由を説明する義務はありません。
その場で契約しない
「今日中に決めていただければ値引きします」と言われることがあります。その場での即決を求める業者は避けてください。持ち帰って比べる時間を認めない業者は、他の場面でも同じ姿勢です。
一括見積もりサービスを使う
1回の入力で複数社の金額を比較できます。断りの連絡を代行してくれるサービスもあります。個別に電話をかけ直す手間が減ります。
相見積もりを取る時間がない場合
賃貸の退去期限が迫っているなど、時間がないこともあります。
その場合でも、最低2社は取ってください。 1社だと言い値になります。
電話での概算なら、その日のうちに複数社から取れます。現地調査を受けられなくても、概算を並べるだけで極端な金額は避けられます。
期限が迫っているときの進め方は退去の立会いに荷物が残ってる、間に合わないときにまとめています。
【FAQ】遺品整理の相見積もりについてよくある質問
Q. 相見積もりを取ると失礼になりませんか。
なりません。業界では通常の手続きです。むしろ1社で決めるほうが、金額の妥当性を確認していないことになります。
Q. 見積もりを取っただけで料金が発生しますか。
現地調査を含めて無料の業者がほとんどです。有料の場合は事前に告げられます。
Q. 何度も電話がかかってきませんか。
しつこい連絡をしてくる業者はいます。その時点で候補から外す材料になります。断りの意思を1度伝えて、それでも続くなら着信を拒否して構いません。
Q. 立会いなしでも相見積もりは取れますか。
取れます。写真を送るか、業者に現地調査へ行ってもらう形になります。立ち会いなしで遺品整理を頼める業者の探し方にまとめています。
Q. 安い順に選べばいいのですか。
いけません。含まれている作業が違うので、条件を揃えてから比べてください。安い見積もりは、必要な作業が抜けていることがあります。
まとめ
- 相見積もりは3社が目安。2社では真ん中が見えず、4社以上は手間が増える
- 電話で4〜5社の概算を取り、残った3社に現地調査を受ける
- 同じ10の質問を全社に投げる。これで初めて比べられる状態になる
- 比べる順番は、許可の有無 → 内訳の有無 → 条件を揃えた金額 → 対応の質
- 最初に「相見積もりを取っています」と伝えると、断りやすくなる
まず、上の10の質問をメモしてください。そのまま電話で読み上げれば足ります。
時間がなければ電話での概算だけでも構いません。2社以上の金額を並べるだけで、言い値で決めることは避けられます。
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断ることを前提に取って構いません。相見積もりは通常の手続きです。

