この記事でわかること
- 粗大ごみに1回で出せる点数の上限があることがわかる
- 上限がある場合、実家を空にするのに何ヶ月かかるかがわかる
- 自己搬入という抜け道と、その制約がわかる
- 遺品整理で粗大ごみが使えなくなる条件がわかる
実家を片付けていて、粗大ごみに出す物が20点を超えた。申し込もうとしたら、1回に出せるのは5点までと書いてある。
これが、自分で片付けようとした人が最初にぶつかる壁です。
先に結論を言います。多くの自治体で、1回の申し込みで出せる粗大ごみの点数に上限があります。目安として3点から10点程度、上限を設けていない自治体もあります。
そして、上限がある場合に問題になるのは点数そのものより回収の間隔です。申し込みから回収まで1〜3週間、次の申し込みまで期間を空ける必要がある自治体もあります。一戸建てで50点出す必要があるなら、粗大ごみだけで半年以上かかる計算になります。

上限は自治体ごとに違う
全国一律のルールはありません。確認すべきは、住んでいる自治体ではなく実家がある自治体です。
| 確認すること | なぜ重要か |
|---|---|
| 1回に出せる点数の上限 | 何回に分ける必要があるかが決まる |
| 申し込みから回収までの日数 | 1〜3週間かかるのが一般的 |
| 次の申し込みまでの間隔 | 連続して申し込めない自治体がある |
| 1年間の回数制限 | 年間の上限を設けている自治体がある |
| 引越しや遺品整理の扱い | 大量排出として断られることがある |
市区町村のサイトで「粗大ごみ」を検索すれば載っています。分からなければ廃棄物対策課に電話してください。5分で終わります。
電話するときは、実家を空にする予定であること、おおよその点数を先に伝えてください。通常の粗大ごみとして扱えるのか、別の扱いになるのかが分かります。
「大量排出」と判断されると断られる
ここがいちばん重要です。
自治体の粗大ごみ収集は、日常生活で出る不用品を対象にした制度です。引越しや遺品整理でまとめて出る大量の家財は、対象外とする自治体があります。
「一時的に多量に出るごみは、自ら処理施設へ搬入するか、許可業者に依頼してください」と明記されているケースが多くあります。
つまり、点数の上限以前に、そもそも粗大ごみとして出せないという結論になることがあります。
判断は自治体によって分かれるので、必ず事前に確認してください。20点出したあとで断られると、そこまでの計画が崩れます。
上限があるとどうなるか
仮に「1回5点まで、申し込みから回収まで2週間、次の申し込みは回収後」という自治体だとします。
| 出す点数 | 必要な回数 | かかる期間 |
|---|---|---|
| 10点 | 2回 | 約1ヶ月 |
| 20点 | 4回 | 約2ヶ月 |
| 50点 | 10回 | 約5ヶ月 |
一戸建てなら、タンス、食器棚、ベッド、机、椅子、ソファ、こたつ、布団、自転車、物置。50点は珍しくありません。
片付けが進んでも、物が家から出ていくペースは自治体の都合で決まります。ここが自力での片付けの最大のボトルネックです。
賃貸で退去期限がある場合、この方法では絶対に間に合いません。
抜け道は自己搬入
上限を回避する方法が、清掃センターや処分場への自己搬入です。
メリット
- 点数の制限がない
- 手数料が粗大ごみより安いことが多い(重量制で10キロ100〜200円程度)
- 自分の都合で運べる
制約
- 受付が平日のみ、または午前中のみという自治体が多い
- 事前予約が必要な場合がある
- 車が必要(軽トラのレンタルで1日6,000〜10,000円)
- 荷下ろしは自分で行う
- 身分証明書と、実家の所在地が分かるものが必要なことがある
受付時間の制約が想像以上に効きます。平日午前のみだと、仕事をしている人は有給を使うことになります。1日で運べる量は軽トラ1台分なので、一戸建てなら10往復以上です。
積める量と往復回数は実家の片付けは軽トラで何往復になるかで計算しています。
そもそも粗大ごみに出せないもの
点数の話の前に、対象外のものがあります。
家電4品目(エアコン・テレビ・冷蔵庫・洗濯機)
家電リサイクル法の対象です。自治体は収集しません。リサイクル料金と収集運搬料金を払って、指定引取場所に持ち込むか販売店に依頼します。
参考:家電4品目の「正しい処分」早わかり!|経済産業省
パソコン
メーカー回収か認定業者へ。
危険物
灯油、ガソリン、ペンキ、スプレー缶、消火器、バッテリー、農薬、ガスボンベ、タイヤ。古い家の物置には、これらが必ずと言っていいほど残っています。それぞれ引き取り先が違い、1点ずつ調べることになります。
ピアノ・金庫・仏壇
専門業者への依頼になります。
建築廃材・土砂
庭の土、ブロック、瓦。一般廃棄物として受け付けない自治体が多くあります。
粗大ごみで出せない量なら、業者に頼むことになります。先に金額を知っておくと計画が立てられます。

現実的な進め方
まず自治体に電話する
聞くのは4つだけです。
- 遺品整理で出る大量の家財を、粗大ごみとして出せるか
- 出せる場合、1回の上限は何点か
- 申し込みから回収までどのくらいか
- 自己搬入はできるか。受付日と受付時間は
この4つが分かれば、自分でやるか業者に頼むかの判断がつきます。
期限があるなら粗大ごみは使わない
賃貸の退去期限、売却の予定、相続税の申告期限。期限があるなら、粗大ごみの回収を待つ余裕はありません。
混ぜて依頼したほうが安いことがある
粗大ごみの手数料は1点300〜2,000円程度です。20点なら1万〜2万円。これに自己搬入の手数料と軽トラのレンタル代と有給が乗ります。
遺品整理業者に頼んだ場合、これらが全部込みになります。家電4品目も危険物も一緒に処理してくれます。金額を並べると、思ったほど差がないことが多いところです。
さらに、買取に対応している業者なら、値がついた物が費用から差し引かれます。捨てる前に一度見てもらうと、結果的に安く済むことがあります。詳しくは遺品整理は買取の相殺で安くなるかにまとめています。
【FAQ】遺品の粗大ごみについてよくある質問
Q. 実家に住民票がなくても粗大ごみを出せますか。
出せるのが一般的ですが、自治体によって扱いが違います。相続人であることを伝えて確認してください。申し込み時に排出者の情報を求められることがあります。
Q. 粗大ごみのシールはどこで買えますか。
コンビニ、スーパー、郵便局などの取扱店です。自治体によってはコンビニ決済やクレジット払いに対応しています。
Q. 出す日に立ち会う必要はありますか。
多くの自治体で立ち会いは不要です。指定日の朝までに指定場所へ出しておけば回収されます。遠方の場合、この点は助かります。
Q. 回収日を過ぎてしまいました。
再申し込みが必要になるのが一般的です。手数料が無駄になることもあるので、確実に出せる日を選んでください。
Q. 分解すれば普通ごみに出せますか。
自治体の基準(一辺30センチ以上など)を下回れば可燃・不燃ごみとして出せることがあります。ただし木材の量が多いと受け付けない自治体もあります。事前に確認してください。
まとめ
- 多くの自治体で、粗大ごみに1回で出せる点数に上限がある
- 上限がある場合、一戸建てを空にするには数ヶ月かかることがある
- 引越しや遺品整理の大量排出は、そもそも対象外とする自治体がある
- 抜け道は自己搬入。ただし平日午前のみなど受付時間の制約が大きい
- 家電4品目、危険物、ピアノ・金庫・仏壇は粗大ごみでは処理できない
まず、実家のある市区町村に電話してください。上の4つを聞くだけで、自分でやれるかどうかが判断できます。
「大量排出は業者へ」と言われたなら、その時点で選択肢は決まります。断られてから慌てるより、先に確認しておくほうが確実です。
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自治体に断られてから慌てるより、両方の金額を持っておくほうが確実です。

