この記事でわかること
- 墓じまいの見積書で確認する8項目
- 「一式」と書かれた見積書の分解のさせ方
- あとから追加請求になりやすい項目
- 相見積もりを比べるときの並べ方
石材店から見積書が届いたが、「墓じまい工事一式」としか書かれていない。この金額が高いのか安いのか判断できない。
一式と書かれた見積書は、そのままでは比べられません。
他社の見積書も一式で来るので、総額だけを並べても、どちらが何を含んでいるのか分かりません。安いほうを選んだら工事の当日に追加請求された、という話はここから起きます。
分解してもらってください。断る石材店はまずありません。
墓じまいの見積書で確認する8項目
| 項目 | 確認すること |
|---|---|
| 解体 | 墓石・外柵・カロート・基礎のどこまでが含まれるか |
| 搬出 | 重機を使うか手作業か |
| 運搬 | 処分場までの距離と回数 |
| 処分 | 石材の産業廃棄物処分費が入っているか |
| 整地 | 土を入れて平らに戻すところまで入っているか |
| 遺骨の取り出し | 撤去費に含まれるか、別料金か |
| 区画の面積 | 何平方メートルで計算しているか |
| 諸経費 | 何に対する費用か |
とくに見落とされるのが処分費と整地です。解体と搬出だけの金額を出しておいて、処分と整地を後から足す出し方があります。合計が同じでも、内訳を見ないと比べられません。

見積書の金額が妥当か判断する方法
墓石撤去は1平方メートルあたり10万円から15万円が目安です。まず自分の区画の面積で割ってみてください。
見積総額 ÷ 区画の面積(平方メートル)= 1平方メートルあたりの単価
この単価が20万円を超えていたら、理由を聞く価値があります。重機が入らない、階段を担いで下ろす、外柵が大きいといった事情があれば納得できますが、説明できないなら他社にも当たってください。
面積は使用許可証に書いてあります。金額の内訳は墓じまいの費用相場にまとめました。
見積書からあとで追加になりやすい項目
- 地中の古い基礎
前の代の墓の基礎が埋まっていることがあります。掘って初めて分かります
- 想定より深い基礎
はつる範囲が広がります
- 土入れの量
掘った深さのぶんだけ埋め戻す土が要ります
- 閉眼供養のお布施
石材店の見積書には入っていません。僧侶に直接払います
- 改葬先の費用
これも別です。見積書の金額が総額だと思わないでください
石材店の見積書は撤去工事の分だけです。ここに離檀料と改葬先の費用が乗ります。総額は100万円を超えることも珍しくありません。
相見積もりを比べるときの並べ方
区画の面積、霊園名、遺骨の数を同じ文面で伝えます
図面だけの見積もりはあとで変わります
一式で出てきたら、内訳を求めます
総額ではなく単価で並べると差が見えます
どういう場合に金額が上がるかを先に確認します
指定石材店の制度がある霊園では相見積もりが取れません。都立霊園には制度がないので自由に選べますが、霊園によって違います。まず管理事務所に確認してください。霊園ごとの扱いは霊園から探すにまとめました。
墓じまいの見積書でよくある質問
- 見積もりは無料ですか?
現地を見て出す見積もりも無料の石材店がほとんどです。有料なら先に言われます。
- 何社から取ればいいですか?
3社が目安です。それ以上は日程調整の手間が増えるわりに差が出ません。
- 見積書に有効期限はありますか?
1〜3か月が一般的です。改葬許可が下りるまで時間がかかる場合は、期限を確認しておいてください。
- 断るときはどう言えばいいですか?
他社に決めたと伝えれば済みます。理由を細かく説明する必要はありません。
まとめ
- 一式の見積書は分解してもらう。そのままでは比べられない
- 確認するのは解体・搬出・運搬・処分・整地・遺骨の取り出し・面積・諸経費の8項目
- 総額を面積で割って1平方メートルあたりの単価に直すと差が見える
- 石材店の見積書は撤去分だけ。離檀料と改葬先の費用は別
墓じまいをする方は同時に実家じまいを検討することも多いです。お墓の撤去費用をいくらまで出せるかを決めるには、先に、今実家を売るとすればいくらになるのかを知っておくと良いです。売ると決めていなくても、金額を調べるだけなら無料でできます。

