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特殊清掃の費用相場|1K・ワンルームでいくらかかるか、金額が変わる条件

特殊清掃の費用相場|1K・ワンルームでいくらかかるか、金額が変わる条件
目次

この記事でわかること

  • 1K・ワンルームの特殊清掃にかかる費用の内訳がわかる
  • 金額が数万円で済むケースと100万円を超えるケースの違いがわかる
  • 見積もりのどこを見れば妥当性を判断できるかがわかる
  • 保険や相続財産から支払える範囲がわかる

一人暮らしの親族が部屋で亡くなり、特殊清掃が必要だと言われた。金額の見当がつかない。ネットで調べても幅が広すぎて、自分のケースがどこに当たるのか分からない。

先に、いちばん大事なことを言います。

特殊清掃の費用は、間取りではなく「発見までの日数」で決まります。同じ1Kでも、数万円で終わることもあれば、100万円を超えることもあります。差を生むのは部屋の広さではなく、汚染がどこまで進んでいるかです。

そしてもう一つ。特殊清掃だけで終わることは、ほとんどありません。遺品整理、消臭、床材の交換、場合によっては壁の解体まで続きます。総額で考える必要があります。

特殊清掃は業者による差がとくに大きい分野です。まず複数社に状態を伝えて、幅を知ってください。

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特殊清掃の費用は何でできているか

「特殊清掃」として請求されるものは、実際には複数の作業の集合です。

作業内容発生条件
汚染物の除去体液・血液の除去、汚染された寝具の撤去ほぼ必ず
消毒薬剤による殺菌処理ほぼ必ず
害虫駆除ハエ・ウジの駆除、防虫処理夏場・発見が遅い場合
消臭・脱臭オゾン脱臭、薬剤散布臭いが残っている場合
遺品整理・残置物撤去家具・家電・生活用品の搬出ほぼ必ず
床材の撤去畳・フローリング・下地の交換体液が床に達している場合
壁・天井の解体石膏ボード・断熱材の撤去臭いが構造材に達している場合
リフォームクロス張り替え、床の復旧原状回復として必要な場合

上から4つまでで止まるか、5つ目以降に進むかが分岐点です。

発見が早く、汚染が寝具の範囲で止まっていれば、上の4つで終わります。体液が床に達していると、畳やフローリングを剥がすことになり、下地まで浸透していれば根太や合板まで交換します。ここから金額が跳ね上がります。

同じ1K・ワンルームでも金額が変わる4つの条件

  1. 発見までの日数

これが最大の要因です。夏場なら数日で状況が変わります。冬場でも1週間を超えると汚染が進みます。

  1. 季節と室温

エアコンが付いたままだったか、暖房が入っていたかでも変わります。冬に暖房が入ったままの部屋は、夏場と同じ進行になることがあります。

  1. 床の材質

畳は吸収しやすく、下地まで到達しやすい。フローリングは表面で止まることがありますが、継ぎ目から浸透します。クッションフロアは比較的止まりやすい。

  1. 建物の構造

木造は臭いが構造材に染み込みやすく、鉄筋コンクリートより処理が難しくなります。

つまり、「1Kだからいくら」という出し方ができません。相場を調べても自分のケースに当てはまらないのは、このためです。

特殊清掃の見積もりはどこを見るか

金額の妥当性を判断するには、次の点を確認してください。

① 作業項目が分かれているか

「特殊清掃一式 ◯◯万円」だけの見積もりは避けてください。上の内訳表の項目ごとに、単価と数量が書かれているものを求めます。

② 床の解体範囲が明記されているか

「床材撤去一式」ではなく、「和室6畳畳撤去・下地合板交換」のように範囲が書かれているか。ここが曖昧だと、後から追加請求の余地が生まれます。

③ 消臭の工法と回数が書かれているか

オゾン脱臭は施工時間と回数で効果が変わります。「オゾン脱臭 24時間×2回」のように書かれていれば、比較ができます。

④ 追加費用が発生する条件が書かれているか

「解体して汚染が想定より広範囲だった場合は別途協議」といった記載があるか。ないほうが不安です。想定外は必ず起こります。

⑤ 遺品整理の費用が含まれているか

特殊清掃の見積もりに残置物の撤去が含まれていないことがあります。含まれていなければ、別途その費用がかかります。総額で比べてください。

相場と比べるには2社以上に見てもらう

特殊清掃は、業者によって見積もりの幅が非常に大きい分野です。理由は3つあります。

  • (汚染範囲の判断が業者によって違うため)どこまで解体するかの見立てが分かれる
  • (工法が違うため)オゾンで済ませるか、解体して交換するかで金額が変わる
  • (料金体系が違うため)人工単価で出す業者と、作業内容で出す業者がある

大家や管理会社から提示された見積もりが1社だけなら、別の業者にも見てもらってください。それを断られる理由はありません。

ただし、部屋の状態によっては時間との勝負になります。放置すれば汚染が進み、金額も上がります。相見積もりを取るなら、同じ日か翌日に集中させてください。

遺品整理と特殊清掃を別々に頼むと、出張費と人件費が二重にかかります。まとめて頼める業者かどうかも聞いてください。

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特殊清掃の費用は誰が払うのか

支払い義務があるのは、原則として相続人です。連帯保証人がいれば、保証人にも支払い義務があります。

支払いの原資としては、次の順で確認してください。

  1. 相続財産

亡くなった方の預貯金があれば、そこから支払うのが本来の形です。相続手続きを進めれば口座から出せます。

  1. 大家が加入している孤独死保険

近年、大家向けの少額短期保険が普及しています。原状回復費用や空室損失を補償するものです。加入していれば、相続人への請求額が減る可能性があります。管理会社に必ず聞いてください。

  1. 故人の火災保険(借家人賠償責任)

証券を探して、保険会社に確認してください。

  1. 家賃保証会社の保証範囲

原状回復まで含む商品があります。

保険の確認は、聞かなければ誰も教えてくれません。ここで数十万円が変わることがあります。

負担の分かれ目そのものは孤独死の原状回復費用は誰が払うのかで細かく分けています。

なお、相続放棄をすれば支払い義務はなくなります。ただし部屋の物に手を付けた後では放棄できなくなる可能性があるので、業者を手配する前に判断してください

手を付けていいかどうかの線引きは相続放棄をする前に、遺品に触っていいのかにあります。

特殊清掃の費用を抑えるためにできること

① 早く動く

汚染は時間とともに進みます。1日遅れるごとに金額が上がる可能性があります。これが最も効きます。

② 遺品整理と特殊清掃を同じ業者に頼む

別々に頼むと、出張費と人件費が二重にかかります。買取に対応している業者なら、家財の一部が値付けされて費用から差し引かれることもあります。

③ 原状回復の範囲を確認する

汚染が及んでいない部分のリフォームまで請求されていないかを見てください。通常損耗や経年劣化は借主負担ではありません。

参考:原状回復をめぐるトラブルとガイドライン|国土交通省

④ 相見積もりを取る

上のとおりです。

【FAQ】特殊清掃の費用相場についてよくある質問

Q. 自分で清掃することはできますか?

やめてください。感染のリスクがあり、専用の薬剤と防護具が必要です。また、臭いは表面を拭いただけでは取れず、結局業者に依頼することになります。時間と体調を無駄にします。

Q. 消臭だけ頼むことはできますか?

汚染物の除去をせずに消臭だけ行っても、臭いは戻ります。原因を取り除かないと意味がありません。

Q. どのくらいの期間がかかりますか?

汚染物の除去と消毒は数時間から1日。消臭は薬剤とオゾン処理を繰り返すため、数日から1週間程度かかることがあります。床や壁の解体を伴う場合はさらに延びます。

Q. 近所に知られたくないのですが。

社名の入っていない無地の車両で来てもらえるか、作業員の服装を配慮してもらえるか、依頼時に確認してください。対応している業者は多くあります。

Q. 特殊清掃業者に資格は必要ですか?

特殊清掃そのものに国家資格はありません。ただし、家庭から出る廃棄物を運搬するには一般廃棄物収集運搬業の許可が必要です。許可の有無、または許可業者との提携があるかを確認してください。

まとめ

  • 特殊清掃の費用は間取りではなく発見までの日数で決まる
  • 費用は複数の作業の集合。床や壁の解体に進むかどうかが分岐点
  • 見積もりは項目ごとに単価と数量が出ているものを求める。「一式」は避ける
  • 大家の孤独死保険、故人の火災保険、保証会社の保証範囲を必ず確認する
  • 相見積もりは取るべきだが、汚染が進むので同じ日か翌日に集中させる

金額の幅が大きい分野なので、相場を調べるより実際に見てもらうほうが早いです。ただし、業者を手配する前に相続するかどうかだけは決めてください。手を付けた後では放棄できなくなります。

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汚損は日ごとに進みます。相見積もりを取るなら、同じ日か翌日に集中させてください。

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この記事を書いた人

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