この記事でわかること
- いつ始めるべきかが3つの分岐で決まることがわかる
- 待ってはいけない場合がわかる
- 四十九日を待つ必要があるかがわかる
- 始める前にやっておくことがわかる
葬儀が終わった。実家をどうにかしなければいけないが、いつから手をつければいいのか。
先に、判断の分岐を書きます。
次の順番で確認してください。 どこで止まるかで、始める時期が決まります。
1 賃貸ですか
はい → すぐに動く(ただし2を先に確認)
いいえ → 2へ
2 相続放棄をする可能性がありますか
ある → ==何も動かさない。3ヶ月以内に判断する==
ない → 3へ
3 いつでも構いません
つまり、急ぐのは賃貸のときだけ。そして放棄の可能性があるなら、逆に動いてはいけません。

1 賃貸の場合
すぐに動いてください。
亡くなった時点で契約は終わりません。相続人が引き継ぎます。解約するまで家賃が発生し続けます。
- 解約の予告期間は1〜2ヶ月が一般的
- 予告した日から起算するため、連絡が遅れるほど家賃が増える
- 部屋を空にする期限は解約日
最初にやるのは片付けではなく、解約通知の日付を押さえることです。
ただし、相続放棄を検討しているなら、部屋の物を動かさないでください。順序が逆になります。
詳しくは賃貸で親が亡くなったときいつまでに片付けるかにあります。
2 相続放棄の可能性があるとき
何も動かさないでください。
遺品を処分すると、相続を承認したとみなされることがあります。借金が判明しても放棄ができなくなる可能性があります。
期限は、相続の開始があったことを知った時から3ヶ月です。
放棄を検討すべき状況
- 借金や保証債務があるかもしれない
- 事業をしていた
- 郵便物に督促状がある
- 通帳に消費者金融からの入金や返済がある
- 財産より負債が多そう
3ヶ月では判断できない場合、家庭裁判所に期間の伸長を申し立てられます。
線引きは相続放棄する前に遺品に触っていいかにまとめています。
3 持ち家で、放棄の可能性がないとき
いつでも構いません。
四十九日を待つ必要も、一周忌を待つ必要もありません。逆に、すぐ始めても構いません。
ただし、待つ間も費用は出続けます。
| 項目 | 年額の目安 |
|---|---|
| 固定資産税・都市計画税 | 数万〜十数万円 |
| 火災保険 | 1万〜3万円 |
| 電気・水道の基本料金 | 2万〜3万円 |
| 草刈り・管理 | 3万〜10万円 |
| 交通費 | 地域による |
年20万円を超える家は珍しくありません。
そして、建物は毎年傷みます。放置した年数が長いほど、売却額は下がり、出口は減ります。
四十九日を待つべきか
決まりはありません。
「四十九日までは魂が家にいる」という考え方がありますが、宗派によって解釈が違い、片付けを禁じる決まりではありません。
現実には、次の理由で四十九日が選ばれることが多くあります。
- 親族が集まるため、形見分けを一緒にできる
- 気持ちの区切りがつく
- 相続人の顔がそろう
逆に、待たないほうがいい場合があります。
- 賃貸である
- 遠方から何度も来られない
- 相続人が高齢で、体力があるうちに進めたい
- 家の傷みが進んでいる
宗派ごとの考え方は四十九日前に遺品整理をしていいかにまとめています。
始める前に、費用の見込みを立てておくと計画が組めます。見積もりを取ることは、頼むことを意味しません。

始める前にやっておく5つ
1 部屋ごとの写真を撮る
片付ける前に、各部屋の全景と、押し入れやタンスの中を撮ってください。
あとから兄弟に「あれはどうした」と聞かれても説明できます。5分で終わって、いちばん効果があります。
2 貴重品を先に探す
- 通帳、印鑑、キャッシュカード
- 権利証、不動産の契約書
- 保険証券
- 現金
- 遺言書
- 有価証券
高齢者は保管場所を分散させています。仏壇の引き出し、押し入れの天袋、タンスの最下段、本の間。
そして、家を売る予定があるなら、購入時の契約書を必ず探してください。取得費が証明できないと税額が大きく変わります。親の家の取得費が分からない、契約書がないにあります。
3 兄弟に日程と範囲を伝える
「◯月◯日から片付けを始める。◯◯以外は処分する。希望があれば◯日までに」
これだけで、あとの揉めごとが大きく減ります。文例は兄弟の遺品を勝手に処分するとトラブルになるかにあります。
4 電気と水道は止めない
先に止めると、照明が使えず掃除もできません。片付けが終わってから止めてください。 実家の電気と水道はいつ止めるかにまとめています。
5 鍵の管理を決める
誰が持つのか、業者に渡すのか。兄弟が複数いる場合、決めておかないと現地で困ります。葬儀後の実家の鍵は誰が管理するかにあります。
家を売る予定があるとき
税制の期限から逆算してください。
相続した空き家を売るときの3000万円特別控除は、相続の開始があった日から3年を経過する日の属する年の12月31日までの譲渡が対象です。
売却には半年から1年かかります。片付けにも時間がかかります。逆算すると、思っているより余裕がありません。
期限の考え方は相続した家はいつまでに売れば税金が安いかにあります。
始めても進まないとき
手が止まるのは普通のことです。量の問題ではなく、判断が重いためです。
- 判断の軽いものから始める(消耗品、タオル、古い雑誌)
- 写真と手紙は最後に回す
- 迷ったら保留の箱に入れる
型ごとの外し方は遺品整理で気持ちが追いつかないにまとめています。
【FAQ】実家を片付ける時期についてよくある質問
Q. 葬儀の前に片付けてもいいですか。
差し支えありませんが、貴重品の捜索以外は落ち着いてからで構いません。
Q. 親族から「まだ早い」と言われました。
賃貸なら期限があることを説明してください。持ち家なら急ぐ必要はありません。
Q. 一人っ子で相談相手がいません。
判断だけ自分でして、作業は任せられます。一人っ子の遺品整理にあります。
Q. 遠方で通えません。
現地に一度も行かずに終えられます。遠方の実家の遺品整理を頼むにあります。
Q. 何年も放置してしまいました。
いまからでも進められます。ただし建物の傷みと税制の期限は確認してください。
まとめ
- 急ぐのは賃貸のときだけ。解約するまで家賃が発生する
- 相続放棄の可能性があるなら、逆に何も動かさない。期限は3ヶ月
- 持ち家で放棄の可能性がなければ、いつ始めても構わない
- 四十九日を待つ決まりはない。待つ間も年20万円を超える費用がかかることがある
- 始める前に、部屋ごとの写真と貴重品の捜索だけは済ませる
まず、賃貸かどうかと、借金がないかを確認してください。この2つで、始める時期が決まります。
そして、片付ける前に写真を撮ってください。5分で終わり、あとの説明がすべて楽になります。
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遠方で通えないなら、現地に行かずに終える方法もあります。まず金額を確かめてください。

