墓じまいの流れ。自分で手配する場合の順番と、止まりやすい場所

墓じまいの流れ。自分で手配する場合の順番と、止まりやすい場所

この記事でわかること

  • 着手から納骨までの順番。入れ替えると止まる場所がある
  • 自分でできる手続きと、頼むしかない工事の切り分け
  • 全体でどのくらいの期間がかかるか
  • 手続きが止まる4つの型と、その外し方

墓じまいをやると決めたけれど、何から手をつければいいのか分からない。石材店に電話するのが先なのか、役所が先なのか?

先に順番だけ言います。

改葬先を決めるのが最初です。石材店への発注は後です。

遺骨の移し先が決まっていないと改葬許可が下りません。許可が下りないと遺骨を動かせません。動かせないと工事も進みません。石材店に先に電話すると、工事日を決めたあとで待たされることになります。

全体で3か月から半年、親族の同意で止まると1年を超えることもあります。

目次

墓じまいの流れと順番

STEP
改葬先を決める

合祀墓、樹木葬、納骨堂、個別の永代供養墓、散骨から選びます。金額が総額の半分近くを占めるので、予算を決めてから選びます

STEP
受入証明書をもらう

改葬先に発行してもらいます。契約前でも出してくれるところが多いです

STEP
親族に伝える

同意書は法律上の必須ではありませんが、あとで揉めないために取っておきます。とくに合祀は取り消せません

STEP
寺や霊園に申し入れる

寺院墓地なら離檀の話になります。公営霊園なら管理事務所に返還の意向を伝えます

STEP
埋蔵証明を受ける

いまの墓の管理者に、そこに遺骨が納められていることを証明してもらいます

STEP
改葬許可を申請する

墓のある市区町村に出します。自分が住んでいる市区町村ではありません

STEP
石材店に発注する

許可が下りてから工事日を決めます。指定石材店の縛りがなければ相見積もりが取れます

STEP
閉眼供養と遺骨の取り出し

僧侶に依頼する場合はここで日程を合わせます

STEP
撤去工事

1日から3日で終わることが多いです

STEP
返還の届出

更地になったら管理者に届け出ます。名称は霊園ごとに違います

STEP
新しい場所に納骨する

改葬許可証を改葬先に提出します

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墓じまいで自分でやる分と、頼む分

項目誰がやるか費用の目安
改葬許可申請自分無料〜300円
埋葬証明書の取得自分無料〜500円
受入証明書の取得自分無料〜1000円
離檀の申し入れ自分離檀料は別
改葬先の契約自分5万〜150万円
閉眼供養僧侶3万〜10万円
墓石の撤去石材店1平方メートルあたり10万〜15万円
遺骨の取り出し石材店撤去費に含む
返還の届出自分無料

書類の取得はすべて自分でできます。窓口へ行くか、自治体によっては郵送でも済みます。札幌市のように、返還も改葬も郵送で受け付けている自治体があります。

頼むしかないのは、墓石の撤去と閉眼供養だけです。

代行業者に一括で頼むと、自分でできる部分にも手数料が乗ります。金額の内訳は墓じまいの費用相場にまとめました。

改葬許可の申請先を間違えない

一番多い勘違いがここです。

改葬許可を出すのは、遺骨がいま納められている墓地のある市区町村です。自分が住んでいる場所ではありません。

東京に住んでいて、墓が実家の地方にあるなら、申請先は地方の役所です。郵送で受け付けているところが多いので、まず電話で聞いてください。

窓口の名前も自治体で違います。区役所の戸籍課のところもあれば、京都市のように医療衛生センターというところ、神戸市のように墓園の管理事務所というところもあります。霊園ごとの窓口は霊園から探すに書きました。

墓じまいで止まりやすい4つの場所

改葬先が決まらない

予算が決まっていないことが原因です。使える金額が分からないと合祀か個別かを選べません。先に総額の上限を決めてください。

親族の同意が取れない

合祀にすると取り消せないことが伝わっていない場合が多いです。金額と、あとで戻せるかどうかを整理して話してください。

寺との話が進まない

埋蔵証明書を出してもらう必要があるので、決裂したままでは進みません。離檀料の相場と交渉の順番は別記事に書きました。

管理料に滞納がある

船橋市のように、未納があると改葬の手続きを受け付けない自治体があります。石材店に連絡する前に確認してください。

名義人が亡くなっているときは先に承継が要ります

墓の名義が亡くなった親のままだと、返還の手続きに進めません。先に承継の届出が必要です。八王子市のように、承継の申請に「亡くなった日から2年以内」という期限を設けている自治体もあります。

墓じまいにかかる期間の目安

段階かかる期間
改葬先を決める2週間〜2か月
書類を集める2週間〜1か月
改葬許可の審査数日〜2週間
石材店の見積もりと日程調整2週間〜1か月
撤去工事1〜3日
納骨半日

合計で3か月から半年です。親族の話し合いで止まると、ここに数か月が乗ります。

墓じまいそのものには法律上の期限がないので、急ぐ必要はありません。ただし実家が残っている場合は、家のほうに期限があります。どちらを先にやるかは墓じまいと実家のどちらを先に片付けるべきかに書きました。

まとめ

  • 改葬先を決めるのが最初。石材店への発注は改葬許可が下りてから
  • 改葬許可の申請先は、墓のある市区町村。自分の住所地ではない
  • 頼むしかないのは墓石の撤去と閉眼供養だけ。書類はすべて自分でできる
  • 全体で3か月から半年。親族の同意で止まると1年を超えることがある

改葬先を選ぶには、使える金額が決まっている必要があります。実家が残っているなら、いくらで売れるのかを先に調べておくと、合祀にするか個別にするかを迷わずに決められます。

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この記事を書いた人

「実家じまいの手引き」は、親が亡くなったあとの実家をどうするかについて、実際に確認できた事実だけを掲載している個人運営の情報サイトです。

遺品整理の費用と期限、相続放棄で触れてはいけないもの、誰も住まない家にかかり続ける税金、売れない空き家の手放し方。この一連の流れを、時系列に沿ってまとめています。

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