墓じまいで遺骨がいらない場合。引き取らずに済ませる方法

墓じまいで遺骨がいらない場合。引き取らずに済ませる方法

この記事でわかること

  • 遺骨を引き取らずに墓じまいを終える方法
  • 費用を最も抑えられる選択
  • 遺骨を捨てることはできないという前提
  • 誰も引き取り手がいない場合

正直なところ、遺骨を持ち帰りたくない。費用もかけたくない。

先に整理します。

遺骨を自分で保管する必要はありません。墓から出したあと、そのまま合祀してもらう形が選べます。持ち帰る工程を入れずに済みます。

ただし遺骨を捨てることはできません。墓地以外の場所に捨てると刑法190条の遺骨遺棄にあたります。行き先だけは決める必要があります。

目次

墓じまいで遺骨を引き取らずに済ませる方法

方法費用の目安手元に置く期間
公営霊園の合葬施設に合祀数万円〜十数万円なし
寺の永代供養墓に合祀3万円〜30万円なし
樹木葬の合祀型10万円〜30万円なし
海洋散骨の代行5万円〜10万円なし
送骨サービス3万円〜10万円発送のみ

いずれも自宅に置く期間がありません。石材店が取り出した遺骨を、そのまま次の場所へ運ぶ形になります。

空き家の活用・売却を一括相談 タウンライフ空き家売却査定

遺骨がいらない場合に費用を最も抑える選び方

安いのは公営霊園の合葬施設です。ただし住所要件と募集時期があります。

STEP
墓のある自治体の合葬施設を調べる

市民や県民であることを条件にしていることが多いです

STEP
募集時期を確認する

年に1回や2回の募集で、抽選になることがあります

STEP
民営の永代供養墓も並行して探す

公営に落ちたときに止まらないようにします

STEP
送骨に対応しているか聞く

現地に行かずに納められる寺があります

公営が安いとは限りません

使用料は安くても、市外在住だと割増になる自治体があります。福岡市は市外の方の使用料を1.5倍とし、相模原市は市外居住の管理料を5割増としています。霊園ごとの条件は霊園から探すにまとめました。

遺骨を捨てることはできない

墓地以外の場所に遺骨を捨てる行為は、刑法190条の死体損壊等の罪にあたります。

出典:刑法|e-Gov法令検索

自宅の庭に埋めることも、墓地埋葬法により認められていません。埋葬できるのは墓地として許可を受けた区域だけです。

海洋散骨は捨てる行為とは別に扱われますが、遺骨を粉状にすることや、場所を選ぶことが求められます。手順は墓じまい後の海洋散骨に書きました。

石材店に遺骨を渡したまま終われるか

石材店は遺骨の保管も供養もできません。取り出したあとの行き先は、こちらで決めておく必要があります。

代行業者に頼む場合は、遺骨の運搬と納骨まで含んだ形で見積もりを取ってください。範囲の決め方は墓じまいの代行業者にまとめました。

引き取り手が誰もいない場合

親族がいない、あるいは全員が拒否している場合でも、行き先は決められます。

合祀であれば、その後の管理も供養も施設が行います。管理料も命日の対応も不要です。以後、誰も関わらなくてよい形にできるのは合祀だけです。

墓を放置した場合との違いは墓じまいをしないとどうなるかに書きました。放置しても管理料の請求は続くので、費用がかからないわけではありません。

墓じまいで遺骨がいらない場合のよくある質問

自治体に引き取ってもらえますか?

引き取り制度はありません。合葬施設への申し込みという形になります。

一度も遺骨を見ずに済ませられますか?

できます。工事の立ち会いを石材店に任せ、納骨も代行してもらう形です。

送骨は失礼にあたりませんか?

寺が正式に受け付けている方法です。遠方で行けない方が多く使っています。

費用を分割にできますか?

施設によります。合祀は一括のことが多いので、契約前に確認してください。

まとめ

  • 遺骨を自分で保管する必要はない。取り出してそのまま合祀できる
  • ただし捨てることはできない。刑法190条の対象で、庭に埋めるのも不可
  • 費用を抑えるなら公営の合葬施設。ただし住所要件と募集時期がある
  • 誰も関わらなくてよい形にできるのは合祀だけ

墓じまいをする方は同時に実家じまいを検討することも多いです。お墓の撤去費用をいくらまで出せるかを決めるには、先に、今実家を売るとすればいくらになるのかを知っておくと良いです。売ると決めていなくても、金額を調べるだけなら無料でできます。

空き家の活用・売却を一括相談 タウンライフ空き家売却査定
よかったらシェアしてね!
  • URLをコピーしました!
  • URLをコピーしました!

この記事を書いた人

「実家じまいの手引き」は、親が亡くなったあとの実家をどうするかについて、実際に確認できた事実だけを掲載している個人運営の情報サイトです。

遺品整理の費用と期限、相続放棄で触れてはいけないもの、誰も住まない家にかかり続ける税金、売れない空き家の手放し方。この一連の流れを、時系列に沿ってまとめています。

目次