この記事でわかること
- 墓じまいの代行業者が請け負う範囲
- 自分でできることに手数料が乗る仕組み
- 全部を任せず、一部だけ頼む方法
- 代行に頼む価値がある3つのケース
墓じまいの代行業者に見積もりを取ったが、この金額が何に対するものなのか分からない。自分でやったほうが安いのか?
先に前提を書きます。
墓じまいの代行業者は、複数の相手への手配をまとめて引き受ける窓口です。工事そのものは石材店がやり、供養は僧侶がやります。代行業者が自社で墓石を壊すわけではありません。
つまり、払っているのは手配の手数料です。
墓じまいの代行業者が請け負う範囲
| 項目 | 実際にやるのは | 自分でできるか |
|---|---|---|
| 改葬許可の申請 | 役所への提出 | できる |
| 埋葬証明の取得 | 墓の管理者へ依頼 | できる |
| 受入証明の取得 | 改葬先へ依頼 | できる |
| 寺との交渉 | 住職との話し合い | できる。ただし負担は大きい |
| 改葬先の紹介 | 提携先の案内 | 自分で選ぶほうが条件は良い |
| 石材店の手配 | 提携石材店へ発注 | できる |
| 墓石の撤去 | 石材店 | できない |
| 閉眼供養 | 僧侶 | 手配は自分でできる |
自分でできない項目は墓石の撤去だけです。残りは手配の代行で、そこに手数料が乗ります。

墓じまいの代行業者に頼む範囲は選べる
全部を任せるか、自分でやるかの二択ではありません。
- 書類だけ自分でやる
改葬許可と証明書の取得は窓口で済みます。手数料の大きい部分が外れます
- 石材店だけ自分で選ぶ
提携先ではなく相見積もりを取れます。指定石材店の縛りがなければ金額が動きます
- 寺との交渉だけ頼む
離檀で揉めている場合はここに価値があります
- 全部任せる
遠方で通えない場合の選択です
見積もりを取るときに「どこまでを自分でやりたい」と伝えてください。範囲を減らせば金額も下がります。断る業者なら、そこは選ばなくていいということです。
自分でやる場合の手順は墓じまいの流れに、必要な書類は墓じまいの書類にまとめました。
墓じまいの代行業者に頼む価値がある3つのケース
墓が地方にあり、平日に休みを取れない場合。ただし札幌市のように郵送で済む自治体もあるので、先に確認する価値はあります
連絡そのものが負担になっている場合、第三者が入ると話が動くことがあります
離檀料で折り合わないとき、経験のある業者が間に入る意味はあります
どこまで自分でやれるかを知ったうえで頼めば、頼む範囲が減って金額も下がります。上の3つに当てはまるなら、払う価値があります。
墓じまいの代行業者を選ぶときの確認事項
見積もりを取るときに、この4つを聞いてください。
| 質問 | 確認したいこと |
|---|---|
| 撤去工事はどこがやりますか | 提携石材店か。その石材店の見積もりは見られるか |
| 改葬先は選べますか | 提携先しか案内されないと、金額を比べられません |
| 一部だけ頼めますか | 範囲を減らせるかどうか |
| 追加費用はどういう場合に出ますか | 工事当日の追加を避けるため |
改葬先を提携先に限定される場合は注意してください。永代供養の費用は3万円から150万円まで開きがあり、ここで総額が大きく変わります。比べ方は墓じまい後の永代供養の費用相場に書きました。
墓じまいの代行業者でよくある質問
- 代行業者と石材店のどちらに頼むほうが安いですか?
石材店に直接頼むほうが手数料の分だけ安くなります。ただし手配は自分でやることになります。
- 行政書士に頼むこともできますか?
書類の作成と提出を代行してもらえます。工事は別に石材店へ頼みます。
- 見積もりに何が含まれるか分かりません
項目ごとに分けて出してもらってください。読み方は別記事にまとめました。
- 遠方でも立ち会わずに済みますか?
工事の立ち会いを代行してくれる業者があります。閉眼供養に立ち会うかは自分で決められます。
まとめ
- 墓じまいの代行業者は手配の窓口。工事は石材店、供養は僧侶がやる
- 自分でできないのは墓石の撤去だけ。残りは手配の代行
- 全部任せるか自分でやるかの二択ではない。範囲を選べる
- 遠方・親族と揉めている・寺と折り合わない場合は頼む価値がある
墓じまいをする方は同時に実家じまいを検討することも多いです。お墓の撤去費用をいくらまで出せるかを決めるには、先に、今実家を売るとすればいくらになるのかを知っておくと良いです。売ると決めていなくても、金額を調べるだけなら無料でできます。

