この記事でわかること
- 空き家の草刈りを業者に頼んだ場合の1回あたりの費用がわかる
- 年に何回必要か、地域と広さ別にわかる
- 依頼先による料金の差がわかる
- 自分で刈る場合との比較ができる
実家が空き家になって、夏になると近隣から草のことを言われる。遠方なので通えない。業者に頼むといくらかかるのか。
先に目安を出します。
1回あたり1万〜5万円、年2〜4回で3万〜15万円が相場です。 敷地の広さと草の状態で大きく変わります。
そして知っておいてほしいのは、放置した年数が長いほど1回の費用が上がるということです。膝丈の草と、腰から胸まで伸びた草では、作業量も処分量もまったく違います。

1回あたりの費用の目安
料金は「面積あたり」か「作業時間あたり」で決まります。
| 敷地の広さ | 草の状態 | 1回の費用の目安 |
|---|---|---|
| 30坪程度 | 膝丈まで | 8,000〜15,000円 |
| 30坪程度 | 腰丈以上 | 15,000〜30,000円 |
| 50〜80坪 | 膝丈まで | 15,000〜30,000円 |
| 50〜80坪 | 腰丈以上 | 30,000〜60,000円 |
| 100坪以上 | 状態による | 50,000円〜 |
これに次のものが加算されることがあります。
- 刈った草の処分費(袋数または重量で加算)
- 樹木の剪定(1本あたり数千円〜)
- 伐採・抜根(1本あたり1万〜3万円)
- 出張費(遠方の場合)
- 除草剤の散布
見積もりで「草の処分費が含まれているか」を必ず確認してください。刈っただけで置いていかれると、結局そこから腐って臭いや虫の原因になります。
年に何回必要か
草が伸びる時期は地域によって違います。
| 時期 | 状態 |
|---|---|
| 4〜5月 | 伸び始める |
| 6〜8月 | 最も伸びる。1ヶ月で膝丈になることも |
| 9〜10月 | まだ伸びる |
| 11〜3月 | ほぼ止まる |
近隣から苦情が出ないようにするなら、年2回が最低ラインです。梅雨明けの7月ごろと、秋の9〜10月ごろ。
年3回にすると、6月・8月・10月で常に短い状態を保てます。年4回なら、ほぼ気にならない状態になります。
| 回数 | 年間費用の目安(30坪) |
|---|---|
| 年1回 | 1.5万〜3万円(伸びきってからなので割高) |
| 年2回 | 2万〜4万円 |
| 年3回 | 3万〜5万円 |
| 年4回 | 4万〜6万円 |
回数を減らすと1回が高くなるので、総額はあまり変わりません。むしろ年1回だと苦情が出やすくなります。
依頼先による違い
| 依頼先 | 料金 | 特徴 |
|---|---|---|
| シルバー人材センター | 安い | 1時間1,000〜1,500円程度。作業範囲に制限あり |
| 造園業者 | 中〜高 | 剪定や伐採も対応。仕上がりが丁寧 |
| 便利屋 | 中 | 対応が柔軟。ごみの処分も相談できる |
| 空き家管理業者 | 中 | 見回りや通風とセットで契約できる |
| 草刈り専門業者 | 中 | 広い敷地に強い |
シルバー人材センターは安いのですが、注意点があります。高所作業や重機を使う作業は断られることが多く、また刈った草の運搬や処分ができない場合があります。地域によっては受付が集中して依頼が取れないこともあります。
遠方で通えない場合は、空き家管理業者が扱いやすいです。見回りや通風とまとめて契約でき、作業後に写真を送ってもらえるところが多くあります。
管理サービス全体の相場は空き家の管理サービスの月額相場にまとめています。
自分で刈る場合と比べる
自分で刈れば費用は道具代だけです。ただし、次を計算に入れてください。
自分で刈る場合の総額
= 往復交通費 × 回数
+ 刈払機のレンタル代または購入費
+ 燃料・刃の消耗品
+ 刈った草の処分費
+ 有給を使うならその日数分の日給
刈払機は本体2万〜5万円、レンタルなら1日3,000〜5,000円程度です。30坪でも、腰丈まで伸びていれば半日から1日かかります。
片道2時間以上かかる場所なら、業者に頼んだほうが安くなることがほとんどです。往復の交通費と有給の価値が、草刈り費用を上回るためです。
熱中症のリスクもあります。夏場に慣れない刈払機を使うのは、想像以上に消耗します。
草刈りを何年続けるのかを決める前に、手放した場合の金額を確かめてください。

費用を抑える方法
- 伸びきる前に頼む
これがいちばん効きます。膝丈と腰丈では料金が倍近く変わります。
- 定期契約にする
年間で契約すると、1回あたりの単価が下がる業者があります。
- 相見積もりを取る
同じ敷地でも業者によって差が出ます。2〜3社取ってください。写真を送れば概算は出ます。
- 防草シートや砂利敷きを検討する
初期費用はかかりますが、草が生えにくくなります。30坪で10万〜30万円程度。5年以上持つ予定があるなら、草刈り費用の累計より安くなることがあります。
- 除草剤を併用する
刈ったあとに散布すると、次に伸びるまでの期間が延びます。ただし隣地への飛散に注意が必要です。
いつまで払い続けるのか
年3万〜5万円は、10年で30万〜50万円です。そこに固定資産税、火災保険、光熱費の基本料金が加わります。
将来住む予定も貸す予定もないなら、この支出は回収されません。そして建物は毎年傷み、売却額は下がっていきます。
放置した年数ごとに何が起きるかは空き家はいつまで放置していいか、持ち続けた場合の総額は実家を売るのを先延ばしにするといくら損するかにまとめています。
【FAQ】空き家の草刈りについてよくある質問
Q. 立ち会いは必要ですか。
不要な業者がほとんどです。作業後に写真を送ってもらえるか確認してください。
Q. 隣地にはみ出した枝も切ってもらえますか。
対応できます。ただし剪定は草刈りとは別料金になることが多いので、見積もりの時点で伝えてください。
Q. 支払いはどうしますか。
銀行振込に対応している業者が多くあります。遠方の場合は事前に確認してください。
Q. 草刈りの時期はいつがいいですか。
梅雨明けの7月ごろが最も効果的です。伸びる勢いが落ちる前に一度短くしておくと、その後が楽になります。
Q. 近隣に迷惑がかからないか心配です。
作業日を近隣に伝えておくと角が立ちません。業者に挨拶を依頼できる場合もあります。
まとめ
- 1回あたり1万〜5万円。年2〜4回で年間3万〜15万円が相場
- 伸びきってから頼むと料金が倍近くになる。 短いうちに頼むのが安い
- 依頼先はシルバー人材センター、造園業者、便利屋、空き家管理業者
- 遠方なら管理業者が扱いやすい。写真報告があるところを選ぶ
- 片道2時間以上なら、自分で刈るより業者のほうが安いことが多い
まず2〜3社に、敷地の広さと現在の草の状態を伝えて概算を聞いてください。写真があれば精度が上がります。
そのうえで、この費用を何年払い続けるのかを考えてください。年3万円でも10年で30万円です。手放した場合の金額と並べてから判断してください。
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